外壁塗装中に隣の家に塗料が飛散してしまうということは、業者がどんなに気を付けていても発生してしまうトラブルのひとつです。今回は、そんな飛散トラブルについて詳しく解説したいと思います。
業者の飛散対策
外壁塗装を行う際は、まず足場の設置と養生を行います。養生とは、塗装する際に塗料が付着するといけない箇所をビニールなどで保護していく作業です。外壁塗装では、ハケやローラーを使った手塗りだけでなく、スプレー噴射する吹き付けを採用することもありますので、塗装する家や近隣の家に塗料を飛散させないために保護シートや飛散防止ネットで家全体を覆います。
したがって、外壁以外の部分に塗料が飛散する可能性は低いです。しかし、それでも急な突風などで隣の家に飛散してしまった…なんてことも、ないとは言い切れません。万が一、意図せぬ所に塗料が付着した場合、通常は剥離剤で塗膜を剥がします。ただし、塗料が付着した部分の素材によって処置の方法は異なりますので、その際の対処は必ず業者に行ってもらってください。
飛散トラブルの原因は業者側にあることが多い
塗料の飛散を防ぐためには塗装前の養生が大切であるということはご理解頂けたと思います。この養生が雑に行われていると、塗料の飛散が起こりやすくなってしまいます。
また、風が強い日でも作業をしたり、雑な仕事をしていたことが原因で塗料が飛散してしまうこともあります。通常は、風が強い日の塗装は避けたり出来る限りの注意をした上で丁寧に作業しますので、信頼できる優良な業者を選ぶことが重要になってきます。
請負業者賠償責任保険に加入しているか?
塗料が飛散した場合だけでなく、通行人の服を塗料で汚してしまったり怪我をさせてしまった場合や、足場で建物を傷つけてしまった場合にも使える保険が「請負業者賠償責任保険」というものです。
この請負業者賠償責任保険は、外壁塗装業者であれば必ず加入している保険です。もちろん弊社も加入しています。飛散の程度や原因にもよりますが、保険契約の範囲内で対応することもありますので、工事の契約をする前に、必ず業者に請負業者賠償責任保険に加入しているか確認しておくと良いかと思います。
また、業者と一緒に近隣への挨拶まわりを行い、工事中の注意点や、万が一トラブルが起きたときの対処方法なども説明しておくことが大切です。トラブルが起きないことが一番ですが、トラブルが起こってしまった時のことも、あらかじめ考えて行動できるといいですね。