塗装の基礎知識

【2023年版】外壁塗装、塗料は3つの成分で決まる

 

 

外壁塗装の塗料ってたくさん種類があって、選ぶ時に困ってしまいますよね…。

実は塗料は3つの成分で出来ているので、それぞれの成分について少し知っておくだけで、塗料を選びやすくなります

今回は、塗料の成分についてご紹介しますので、是非参考にしてくださいね!

 

①顔料

塗料に色を与える役割のある成分が顔料です。

エナメル塗料

 

顔料が含まれる塗料をエナメル塗料と呼びます。顔料には着色だけでなく、遮熱などの機能を持っているので、エナメル塗料を塗ることによって外壁の耐久性が上がります。

 

 

クリヤー塗料

 

着色の役割である顔料が含まれない塗料をクリヤー塗料と呼びます。見た目が透明なので、既存の外壁デザインを活かしたい場合に使われます。

 

 

②合成樹脂

合成樹脂は塗料の耐久性、グレードを決める主成分です。

アクリル樹脂

 

耐久年数:5〜7年

価格:1平方メートルあたり約1500円

 

耐久年数が短いため、塗り替えで選ばれることは少ないです。

新築は大体アクリル樹脂を使用した塗料を使っています。

 

 

ウレタン樹脂

 

耐久年数:7〜10年

価格:1平方メートルあたり約2000円

 

アクリル樹脂より耐久年数は長いですが、最近では選ばれることが少なくなっています

費用が安いので付帯部に選ばれることがあります。

 

 

シリコン樹脂

 

耐久年数:10〜15年

価格:1平方メートルあたり約2500円

 

耐久年数と価格のバランスが良く、選ばれることが多いのが、シリコン樹脂です。

 

 

フッ素樹脂

 

耐久年数:15〜20年

価格:1平方メートルあたり約4000円

 

耐久年数が抜群に高いですが、その分価格も高いです。

塗り直しの頻度を下げたい商業施設などに選ばれることが多いです。

 

 

ラジカル制御型塗料

 

耐久年数:12〜16年

価格:1平方メートルあたり約2400円

 

塗膜の劣化を抑えた塗料です。ラジカル樹脂という名前はなく、アクリル樹脂やシリコン樹脂に分類されます。シリコン樹脂とほぼ同額かつ耐久年数が高いので人気を集めています。

 

無機塗料

 

耐久年数:15〜25年

価格:1平方メートルあたり約4500円

 

無機物(石やレンガ等)を含んだ塗料で、無機物の耐久性や耐候性と有機の良いとこ取りの塗料です。

フッ素の耐久性よりも効果が高いため、価格も高いです。

しかし、日光や雨風などの自然の影響を受けやすく、劣化しやすい立地にはおすすめです。

③添加剤

添加剤は塗膜に様々な機能を与えます。

遮熱機能

太陽光による外壁表面の温度上昇を抑えてくれるため、空調費用が抑えられます。

 

断熱機能

外気と室内の空気を遮断してくれるため、1年を通して快適に過ごせます。

 

弾性機能

伸縮性のある塗膜になるため、ヒビが入りにくくなります

 

親水性機能

塗膜の汚れが雨水で流れていきやすくなり、美観を保つことができます。

 

光触媒技術

光に反応して自己洗浄する機能があり、表面を綺麗にすることができます。

 

防藻・カビ機能

菌を抑制する機能によって、藻やコケ、カビを防ぐことができます。

 

 

いかがでしたか?外壁塗装をする際は、塗料選びが重要です。

少しでも知識を蓄えておくと、選ぶ際に安心できますね!