外壁塗装で使われる塗料には「水性塗料」と「油性塗料」があるのをご存知でしょうか?どちらが外壁塗装に適しているのか、気になっている方もいるかもしれません。
今回は、水性塗料と油性塗料、それぞれの違いについてご説明していきたいと思います。
塗料の成分によって違う
そもそも、塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「水もしくは溶剤」の4つの成分で構成されています。樹脂を溶かすためのものが水であれば水性塗料、溶剤ならば油性塗料となり、油性塗料は溶剤塗料とも呼ばれています。
水性塗料の特徴
水性塗料の特徴は、まず臭いが少ないということ。
塗料独特のツンとした臭いは人によっては気分が悪くなるものですから、臭いが少ないのは嬉しいポイントです。また、水性塗料は比較的価格が安く、取り扱いが安全であるがゆえに、現場で保管も危険が少ないのです。
さらに、健康被害や環境被害の原因物質の一つとされるVOC排出量の少ない水性塗料は、環境への負担が少ないという理由で近年積極的に採用されています。
デメリットとしては、工事中に雨や気温の影響を受けやすいということ。水を主成分としている水性塗料は、乾燥前に雨に濡れると流されやすい性質なのです。
しかし、一度乾燥してしまえば、水に弱いということはありませんので、塗装後の問題はありません。
油性塗料の特徴
油性塗料の特徴は、耐久性・耐磨耗生に富んでいるということ。
油性塗料にはシンナーなどの有機溶剤が含まれているため、強い塗膜を作ることができるので、外壁に多少の耐磨耗生があっても傷つきにくく、劣化しにくいのです。
雨や気温の影響も、ほとんど受けることがありません。含まれる水分量が少ない分、塗料の乾燥が早いため、工事をスムーズに進めることができるのもポイントです。
また、油性塗料は艶が出やすい塗料なので、外壁に艶を出したい方は油性塗料が良いかもしれません。
デメリットとしては、臭いが強く、引火性があること。水性塗料に比べて環境安全性も低いため、保管や廃棄にも十分な注意が必要になります。
まとめ
一般的に、壁には臭いは少ない水性塗料が使われることが多いですが、水性塗料と油性塗料のどちらを選んだからといって、塗装工事が失敗するわけではありません。
水性塗料と油性塗料のどちらを選ぶかは、塗装する屋根や外壁の状態を見て判断することもあるので、ご自分で判断できない、悩んでいる場合には、ぜひご相談ください。
適した塗料をご提案させていただきたいと思います。