塗装の基礎知識

【物価上昇は止まるのか?】住宅塗装の値上がり対策3選

 

最近は、値上がりのニュースばかりで嫌になってしまいますよね

何でも値上がりの世の中になってしまいましたが、外壁塗装も残念ながら例外ではありません

外壁塗装は元々金額が高いため、さらに値上がりすると、躊躇してしまいますよね。

そこで今回は、外壁塗装の値上がりと、その対策についてお話ししていきます

少しでも外壁塗装の値上がりについて理解が深まると、納得のいく施工に繋がると思いますので、是非参考にしてみてくださいね!

 

 

外壁塗装の価格推移

 

総務省統計局の小売物価統計調査のデータでは、外壁塗装の価格は、年々緩やかに上昇を続けていましたが、2023年10月から急な高騰が起こりました。

一般的な外壁塗装の2022年1月の全国平均価格(1㎡あたり)が約6,600円だったのに対し、2023年10月一気に約7,800円まで上昇しました。

近年の外壁塗装の価格上昇の原因は様々な要因が絡み合っています。なぜなら、経済のグローバル化が進み、外壁塗装も国際的な市場の影響をダイレクトに受けているからです。

なぜ外壁塗装がここまで値上がりをしたのか、次の項目で詳しく見ていきます。

 

 

なぜ外壁塗装も値上がりするのか?

 

外壁塗装が経済のグローバル化で影響を受けるのは主に3つになります。

・通貨価値の変動

・原材料の供給状況の悪化

・生産コスト・輸送コストの上昇

これらの要因が絡み合い、外壁塗装の値上がりに繋がっています。

 

 

通貨価値の変動

 

世界経済の通貨価値の変動は大きく外壁塗装の価格に影響を及ぼします。

外壁塗装の塗料の原材料を輸入するコストに直接関わってくるためです。2022年から円安ドル高が続いており、2021年に比べて1ドル30円以上も変動しているため、塗料の価格上昇は避けられるものではなくなってしまいました。

 

 

原材料の供給状況の悪化

 

原油の価格変動も外壁塗装の価格に大きく影響します。

外壁塗装の塗料の主成分である樹脂は、原油をもとにして作られているため、原油の価格変動は塗料の価格にダイレクトに影響を及ぼします

実際の原油価格はどうなのかというと、2004年に価格が急騰した後、2016年から2022年までは緩やかな推移をしていました。しかし、2022年にまた急な高騰があったりと、原油価格は、数年で大きな価格変動が起きています。

原油価格の高騰の背景には、天然資源の石油の枯渇問題や採掘コストが増えたこと、さらに緊迫した政治的な理由があります。

これらの要因から原材料の供給状況が悪くなり、価格高騰に繋がります。

 

 

生産コスト・輸送コストの上昇

 

原油価格の上昇によって、原材料だけでなく、生産時のエネルギーコスト・輸送コストも増加します

また、近年では環境に配慮した塗料の開発を求められるため、新しい技術、材料の研究や開発に対する投資が増え、その分コストが上がるということもあります。

 

 

外壁塗装は値下がりを待つべきか

 

外壁塗装が値上がりすると、もう少し値段が下がるまで施工を待とうかなと考えてしまいますよね。

しかし、塗料の値上げはすぐに落ち着くとは考えられておらず、今後も値上がりが続いていく可能性もあります

大切な家のことなので、外壁塗装をずるずると引き延ばすのは、あまりしたくありませんよね。家の保護をするためにも外壁塗装は必要ですので、値上げの中厳しいですが、出来るだけ予算に近い金額で外壁塗装の施工をするのをおすすめします。

 

 

塗料の値上がり対策

 

塗料の価格が上がると、予算内での外壁塗装が難しくなり、意識的に高価な塗料は使用しないという可能性が出てきます。

外壁塗装に使用する塗料の品質が低下すると、長期的に見て、納得のいく施工が出来ない可能性もあります

このような状況に陥らないためにも、塗料の値上げに対し、対策を取る必要があります。

 

 

質の良い塗料を選ぶ

 

安い塗料が悪いとは言えませんが、目的にあった、質の良い塗料を選択するようにしましょう。

質の良い塗料は、耐久性や防汚が優れており、耐用年数が長めにとられているので、結果的に外壁塗装のコストを安く抑えることができます。

 

 

見積もりをしっかり比べる

 

技術力のある優良な業者に依頼をして、納得のいく外壁塗装にしてもらうためには、複数の業者から見積もりをとって、詳細をしっかり比べると良いでしょう。

それぞれの価格やサービスを比較して、優良な業者に依頼すれば、質の良い施工を行うことができ、外壁塗装も長持ちしやすくなります。

 

 

助成金が使えないか調べる

 

外壁塗装には、住んでいる自治体によって助成金を使える制度があります。

提示されている対象に当てはまれば助成金を申請することができるので、かなりのコストを抑えることができます。

自治体によって、定員に達すると受付を締め切ってしまうので、早めに調べて申請すると良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?値上げラッシュで家計の負担が大きく、外壁塗装をするか悩んでしまいますが、外壁が傷んでからでは、修復コストまでかかってしまいますので、上手く対策をして、納得のいく外壁塗装を進めてくださいね!