建物のひび割れや壁同士の隙間を補修するシーリングは外壁塗装で欠かせない工事です。今回は、シーリング剤の種類や特徴、選び方についてご説明したいと思います。
シーリング剤の種類と特徴
外壁工事に欠かせないシーリングで使用するシーリング剤は、種類によって使用する場所や用途が異なります。ここでは大きく5つのシーリング剤についてご紹介します。
シリコン系
耐久性に優れていて乾燥が早いシーリング剤で、キッチンや浴槽周りに使用することが多いです。比較的価格が安くホームセンターでも販売されています。
ただし、シリコン系は上から塗料を塗ることができないのでシーリングの後に外壁塗装をする場合には向いていません。外壁塗装の前にご自身で施工を考えている場合はシリコン系のものは選ばないようにしましょう。
変成シリコン系
ひび割れ、サッシ周り、金属類と使用用途が広いシーリング剤です。上記のシリコン系に比べると少し耐久性が劣るものの、上から塗料を塗ることが可能なので外壁や屋根のシーリングによく使われています。
ただし、塗料の種類によっては、ベタつきが発生することもありますので塗料との相性を調べる必要があります。
ウレタン系
耐久性が非常に高く、ひび割れなどの補修に使われるいシーリング剤です。上から塗料を塗ることができて比較的価格も安いですが、紫外線に弱いという弱点があるため、そのままの状態にしておくと汚れやすく、塗装をしない工事には向いていません。
また、経年とともにシーリング剤が痩せやすい種類です。
アクリル系
硬化すると弾力体になり湿った場所でも使用できるという特徴があるシーリング剤です。
しかし、耐久性が弱く経年とともにシーリング剤が痩せてしまうため、リフォーム工事などではほとんど使用されることがありません。
ポリサルファイド系
表面にホコリやゴミが付着しにくく耐久性も良いシーリング剤ですが、柔軟性がないので金属類への使用には向いていません。上から塗料を塗ることができますが、塗ると変色や軟化をさせてしまう可能性があります。
さらに臭いがキツイことがデメリットです。シーリング剤の種類と特徴を見てお分かりいただけるように、外壁塗装におけるシーリングで使用するシーリング剤は変形シリコン系がほとんどです。というのも、シーリング剤で補修した後で外壁塗装を行うからです。外壁塗装を行っている業者はシーリング剤と相性の良い塗料を選んでいますので、建物を綺麗に補修することができます。