塗装の基礎知識

【見た目の異変、実は深刻!?】外壁塗装が“ふくらむ”とき、家に何が起きているのか

 

「あれ?外壁がふくらんでる…」そのサイン、見逃してませんか?

 

何となく外壁を見た時に、「あれ?うちの外壁、なんかふくらんでない?」と気づいたことはありませんか?
一見、ちょっとしたふくらみでも、実はそれ、家からの重大なサインかもしれません。
外壁の塗膜がふくらむというのは、塗装の下に何らかの“異変”が起きている証拠。
このサインを放っておくと、気づかぬうちに家の寿命を縮めてしまう恐れがあるんです。
「また今度見ればいいや」と思っていたら、次に見たときには手遅れ…なんてことも。
家の外壁は、毎日雨風にさらされて頑張っています。小さな異変こそ、見逃さずに目を向けてあげることが大切です。

 

放置すると家が泣く!外壁のふくらみが招くトラブルとは?

 

「ふくらんでるだけで、そんな大げさな…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、このふくらみの裏側では、雨水がじわじわと侵入していたり、塗膜の剥離が進んでいたりすることもあります
最悪の場合、壁の内部が腐食し、断熱材や構造材まで劣化することもあるんです。
また、湿気のたまりやすい状態が続くと、カビやシロアリなどの二次的な被害を引き起こすリスクも。
さらに、家の外観が損なわれれば、見た目の印象も悪くなり、将来的に売却を考えたときの資産価値にも大きな影響があります。

トラブルを未然に防ぐためには、早めの気づきと、正しい対応が不可欠です。
気になるふくらみを見つけたら、まずは専門業者に相談することをおすすめします

 

なぜふくらむの?よくある原因とその背景

 

では、そもそもなぜ塗装がふくらむのでしょうか?
主な原因は経年劣化によるものと、塗装工事の施工不良によるものがあります。

 

経年劣化による水分の侵入


時間の経過とともに、外壁の防水機能は低下していきます。特に築10年以上経っている住宅では、目地の劣化や塗膜のひび割れが生じやすくなり、そこから雨水が侵入してしまうこともあります。水が塗膜の下に入り込むと、乾燥と湿気を繰り返すうちに塗装面が押し上げられ、ふくらみが発生します。ほとんどの場合は、この経年劣化が原因で生じます

 

 

工事不良の落とし穴

 

 

適切に施工されなかった場合も、ふくらみの原因になります。10年を待たずに、症状が出る場合は、工事に不備があった可能性があります。以下のようなケースが代表的です。

 

 

塗料の乾燥が不完全

塗り重ねる工程で、前の塗膜がしっかり乾いていないまま次を塗ってしまうと、中に残った水分や溶剤が後から膨張して、塗膜を持ち上げてしまうことがあります。

塗料の密着が不十分

下地と塗料の相性や処理方法に問題があると、塗料がきちんと密着せず、剥がれやすくなります。その結果、空気や湿気の入り込むすき間ができ、ふくれの原因になります。

塗料の問題

柔軟性の高い弾性塗料は、ひび割れしにくいというメリットがありますが、熱に弱いため、柔らかくなると、ふくれが生じる可能性があります。蓄熱姓を持つ塗料も同様に、外気温の上昇によって塗膜が膨張し、ふくれる可能性があります。

外壁材の問題

塗料だけでなく、下地となる外壁材との相性も大切です。熱を吸収しやすい窯業系サイディングの外壁と、熱に弱い弾性塗料の組み合わせなど、通常避けられるものもあるため注意が必要です。

洗浄が不十分

塗装前の高圧洗浄が不十分だと、汚れやカビ、古い塗膜が下地に残ったまま塗装することになります。すると密着不良が起き、ふくれや剥がれが早い段階で出やすくなります。

 

塗装工事というのは、単に「塗る」だけではなく、「乾燥時間」「下地処理」「塗料の選定」といった工程の積み重ねで成り立っています。
このどれかひとつでも手を抜くと、数年後にトラブルとなって現れてしまいます。
「見た目がきれいだから安心」というのは、残念ながら落とし穴。だからこそ、信頼できる業者選びが重要になってくるのです。

 

ふくらみ発見!どこまで直せば安心?補修の選択肢

 

では、実際に外壁のふくらみを見つけたとき、どうすればいいのでしょうか。
まずは、ふくらみの範囲と深刻度をチェックすることが大切です。

 

軽症なら「部分補修」

ふくらみがごく一部である場合は、その部分を剥がして再塗装する部分補修で済むこともあります。
比較的手軽に対応でき、費用も抑えられますが、経年劣化が進んでいる場合は、症状がまだ見られていない箇所も劣化が進行しているため、全体の塗り替えをすすめられることが多いです

 

重症化していたら「全面補修」も視野に


一方、ふくらみが広範囲だったり、すでに雨水が内部に浸入していた場合は、外壁全体の再塗装や、場合によっては張り替えが必要になることもあります
補修の内容によっては、費用が100万円を超えることもあるため、早めの発見と対処がカギになります。
見た目だけでは判断しにくいこともあるので、プロの診断を受けることが第一歩です。

 

まとめ

 

外壁の“ふくらみ”、それは家からのSOSです。

見た目は些細でも、外壁塗装のふくらみは「雨水が入ってるよ!」「塗装がはがれそうだよ!」という家からのメッセージ。
家を長持ちさせるためにも、このサインを見逃さず、早めに専門業者に相談しましょう。
ふくらみを見つけたそのときが、メンテナンスのベストタイミングです。
小さな違和感を放っておかず、家とじっくり向き合ってあげてください。

住まいの健康を守るのは、日々のちょっとした気づきと行動です。