※AIで生成したイメージです。
漆喰壁の洗練された和モダンなお家…誰しも一度は憧れを抱くのではないでしょうか。
漆喰の外壁は「100年以上持つ」とも言われ、日本でも昔から重宝されてきた外壁材の一つ。和風なイメージ、清潔感のある上品な雰囲気にピッタリの外壁です。
そこで今回は、昔から日本の住まいで使われてきた「漆喰(しっくい)」について、費用やメンテナンス方法、外壁材としての実力をご紹介します。
漆喰ってどんな素材?昔から愛される理由とは
漆喰は、消石灰を主成分にした自然素材の壁材です。お城や蔵、古民家にも使われてきたのをご存じの方も多いのではないでしょうか。
実は、漆喰は、二酸化炭素を吸着すると固くなる性質を持っており、年月をかけて二酸化炭素を吸収することで、漆喰自体が固さを増します。「漆喰壁は100年以上持つ」という話は、漆喰が年月をかけて固くなっていくことから来ているのです。
実際に100年以上も残っている建物はたくさんあります。もちろん、しっかりとメンテナンスして維持しているからこそ、その高い耐久性を発揮しているのです。
漆喰って一種類じゃない!?選び方で失敗しないために
「漆喰」と一言でいっても、様々な種類があります。
本漆喰
漆喰と聞いて、多くの方が思い浮かべるのが本漆喰です。真っ白な見た目で、昔からのお城や日本家屋には、ほぼ本漆喰が使われています。
土佐漆喰
施工直後はクリーム色ですが、紫外線に当たることで少し黄味がかった柔らかい白色に変わります。とても丈夫で、防火性も高いため、かまどの素材としても使われます。
琉球漆喰
沖縄の気候に負けない「耐久性」「調湿性」「断熱性」があります。近年では、機能性が評価され、琉球漆喰を使用する住宅が増えてきています。
西洋漆喰
プラスター壁とも呼ばれる、白く輝くような漆喰です。エジプトのピラミッドにも使われたとされ、耐久性が非常に高いです。
既調合漆喰
漆喰メーカーが製造した粉末の漆喰製品です。水を加えて練って使用します。顔料を混ぜて着色することも可能です。
内容成分も様々です。たとえば、伝統的な「本漆喰」は、消石灰に海藻のりやスサ(繊維)などを混ぜたもの。これに対し、現代では施工性を上げた「樹脂繊維入り漆喰」も登場。割れにくさや耐候性を重視する方にはこちらが人気です。選ぶ際には、業者の方とよく相談して決めていきましょう。
良いことばかりじゃない?漆喰外壁のメリット・デメリット
漆喰って、見た目がオシャレで自然にもやさしい…と良いことずくめに聞こえますが、実は気をつけるべきポイントもあります。メリット・デメリットを見ていきましょう。
漆喰外壁のメリット
デザイン性が高い
マットな質感と繊細な塗り模様が魅力。洋風・和風どちらにもマッチします。
調湿効果がある
湿気を吸ったり吐いたりしてくれる「呼吸する壁」が快適な湿度を保ってくれます。室内のカビ・結露対策にも一役買います。
消臭性が高い
漆喰の多孔質構造が嫌な臭いを消してくれます。さらに漆喰は、強アルカリ性なので、酸性タイプである排水溝の臭いや加齢臭なども中和してくれます。
化学物質を吸収してくれる
ホルムアルデヒドなどの化学物質も、漆喰は吸収してくれます。お子様やペットがいるお家で安心して使えます。
耐用年数が長い
二酸化炭素を吸収し年月をかけて固くなる漆喰壁は、正しくメンテナンスをしていけば、100年以上も持つといわれる耐久性・耐火性があります。
漆喰外壁のデメリット
施工時間が長い・費用が高い
漆喰の塗装工程は長く、乾燥時間だけで見ても、長いと2〜3週間かかります。施工にも高い技術力が必要なため、費用も高くなります。
傷・ひび割れのリスクがある
漆喰は引っ掻きの力に弱く、硬い物で擦ると簡単に傷がつきます。また、地震の強い揺れでひびが入るリスクもあります。ただし、これらは補修が可能なので、傷やひびを見つけたら早めに対応しましょう。
独特な香りがする
漆喰の成分の石灰岩や海藻から作ったのりなどから、磯のような独特な香りがします。漆喰が乾燥すれば無臭になりますが、慣れるまでは大変かもしれません。
実際いくらかかる?漆喰外壁の費用相場
外壁に漆喰を採用する場合、30坪の住宅で60〜75万円前後が相場です。1㎡あたり6,000〜7,000円程度になります。
メンテナンス費用相場は以下の通りです。
「重ね塗り」
1㎡あたり約3,000~4,000円
30坪の住宅で約30~40万円
「下地を撤去して塗り替え」
1㎡あたり約5,000~7,000円
30坪の住宅で約60~75万円
漆喰はメンテが命!後悔しないためのメンテナンス方法
漆喰の外壁は、日々のケアがとても大事。ちょっとした汚れや傷なら、自分で手を入れることも可能です。
軽い汚れは消しゴムで擦る
黒ずみなどは、文房具の消しゴムで擦るとキレイに取れます。消ゴムで取れない場合は水に濡らしたメラミンスポンジで擦ります。
傷・シミはサンドペーパーで削る
削りすぎに気を付けながら、280〜300番の細目のサンドペーパーで削りましょう。落ちない場合は150番の中目のサンドペーパーを使いましょう。仕上げに細目で滑らかに整えます。
ひび割れ、剥がれは塗り直す
外壁全体が劣化していなければ、重ね塗りが一般的に行われます。定期的にチェックをして、10年に一度は塗り直しをすると安心です。
DIYで塗り替えはしないで!
「メンテできるなら、自分でも塗れるのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、高所の作業は非常に危険です。さらに、漆喰は技術力が仕上がりを大きく左右する素材です。後悔しないためにも、信頼できるプロに任せましょう。
いかがでしたか?漆喰外壁は、デザイン性・機能性ともに優れた素材ですが、正しいメンテナンスをすることで、はじめてその魅力が長く活きてきます。
「漆喰にしてよかった」そう思える外壁にするためにも、素材選びも業者選びも、慎重にしていきましょう!







