台風で家の外壁がやられた!
修繕にもお金がかかるし、外壁塗装も高額…。
そんな時業者に、火災保険の活用を勧められたという経験はないでしょうか?
外壁塗装を火災保険を使ってすることはできるの?と疑問に思うかもしれません。
実は、保険の適用条件を満たせば、保険金を使って外壁塗装することは可能です。
厳密に言うと、被害にあった箇所の補修工事で使用した足場を、外壁塗装にも利用して、全体の費用を抑えるということになります。
火災保険を活用した外壁塗装には、事前に知っておくと良いことがありますので、今回は、外壁塗装の工事をするための火災保険の適用条件やポイントを解説していきます!
火災保険の種類と適用条件
一般的な住宅に適用される火災保険は3種類あり、住宅火災保険、住宅総合保険、オールリスクタイプの3つです。ご自身の加入している保険の種類や保証範囲を保険会社に確認しておきましょう。
住宅火災保険
一般的な火災保険のタイプです。補償対象は、火災、落雷、破裂、爆発、風災、ひょう、雪災などの基本的な自然災害です。水災、水漏れは保険適用されません。
住宅総合保険
住宅火災保険の補償対象に加えて、自然災害以外の、盗難、いたずら、破損、水漏れなど、住宅に関する総合的なものを補償対象とします。
オールリスクタイプの保険
住宅総合保険よりも、補償がさらに広範囲になり、補償額にも制限がなく、実損額が補償されたりする、新タイプの火災保険です。家ごとに補償範囲を決められるので、加入者が必要に応じて契約内容を選ぶことができます。
保険金が支払われるまでの流れ
次に、保険が適用されて、保険金が支払われるまでの具体的な流れをみていきます。
①損保会社に事故発生の連絡
片付ける前に、複数の角度・方向から損害状況の写真を撮っておく
↓1週間程度
②保険金請求書類受取り
損害状況の立ち会い確認を要したり、修理業者への連絡が行われることも
③保険金請求資料の作成・提出
保険金請求書
損害状況の写真
修理見積書 等
↓1〜2週間程度
④保険金請求内容の確認・承認
書類到着後2〜3営業日で連絡確認
大規模災害では時間がかかることも
↓1週間程度
⑤保険金受け取り
保険会社に申請してから保険金が支払われるまでは、原則30日以内です。
保険申請が集中する、大規模な台風などの自然災害のあとは、30日を越えることもあります。
知っておくと良いポイント
火災保険を利用する上で、知っておくと良いポイントを5つご紹介します。
損害現場の調査
自然災害が原因の劣化か、それとも経年劣化なのか。保険会社は、保険適用かを判断するために、現場の劣化状況を調査しなくてはなりません。この現場調査は、保険会社が任意で選んだ損害鑑定人が行います。損害鑑定人が、現場調査で自然災害による劣化を確認し、報告書を保険会社に提出することで、保険適用なのかを判断することになります。
火災保険申請に必要な書類確認
保険会社によりますが、主な必要書類は以下の3点です。
・保険金の請求書
・事故の報告書
・修理工事の見積書
事故の報告書には、以下のような詳細な情報が望ましいです。
・契約者の氏名、保険証書番号
・損害発生日時
・損害発生の状況、事故原因
・損害のあった建物の住所
・損害箇所を示した家の見取り図
書類提出先は、保険契約時の代理店窓口、保険会社になります。
書類作成は、ご自身でも作成可能ですが、塗装会社に代行してもらうこともできます。信頼できる業者がいる場合、依頼できるか話してみましょう。
損害箇所を撮影する
事故の報告書作成において重要なポイントは、損害箇所を写真に撮っておくことです。写真を添付することで、保険契約をしている家なのか判別がしやすく、調査もスムーズに進みます。撮影の際には、家全体の外観写真、方角別の外壁を撮影して、損害箇所が分かるように印を付けておくと分かりやすいです。
免責金額を確認する
火災保険によっては、免責金額が定められていることがあります。例えば、20万円が免責金額で決まっている場合、見積金額が20万円より多くないと保険金を受け取ることができません。工事をする業者に見積を取る前に、保険証書などで、保険金の規定について確認しておくようにしましょう。
申請期間内に申請する
通常、火災保険は、被害を受けてから申請するまで3年以内という期間が定められています。申請期間が過ぎてしまってからの申請に関しては、保険金は支払われなくなるので、保険証書の申請期間を確認しましょう。
悪徳業者の甘い言葉に注意!
火災保険の保険金で「必ず無料で外壁塗装できます」などと言い、虚偽申請による保険金の不正受給を行う、悪徳業者が存在します。悪徳業者と契約してしまうと、高額な手数料を取られたり、キャンセルを申し出た場合にも、高額なキャンセル料を請求されるなど、トラブルに巻き込まれてしまいます。
優良業者に依頼するには?
悪徳業者に引っ掛からないためにも、前もって業者の情報を収集しておくと安心です。
優良業者は、地域密着型で地元に愛され、長く営業を続けていることが多く、地元での評判も良い傾向にあり、信用度が高いです。
火災保険を活用するのであれば、火災保険適用の実績がある業者だと、災害で破損した外壁修繕のノウハウもあり、安心して任せられます。
いかがでしたでしょうか?台風などの災害で、外壁が傷つくと困ってしまいますが、そんな時は、火災保険を上手に活用してみてくださいね!