塗装間隔にまつわるトラブル
塗装に関するトラブルは気になるものですよね。今回は、塗装間隔にまつわるトラブルについてお伝えしていきます。
実際は職人さんが適切な間隔を守って作業しているので、問題は起こりません。しかし、中にはルールを守らない業者もいると聞くので防衛知識としてお客様も知っていただけたらと思います。
乾燥時間を厳守していない

塗装間隔にまつわるトラブルとして、乾燥時間が考えられます。
下地処理が終わるといよいよ下塗りと中塗り、上塗りに入りますが、この下塗りから上塗りの作業で乾燥時間が大事になってきます。
※今回は表現を下塗り→中塗り→上塗りとしていますが、下塗り→上塗り×2回とやっていることは同じです。
乾燥時間は、下塗りをして中塗りするまで。中塗りをして上塗りするまで。等、作業と作業の間に発生します。外壁のみではなく、屋根やシャッターなども下塗り、上塗りがある作業には必ず乾燥時間が必要になってきます。
トラブルは、この乾燥時間が既定の時間より短い、または長いことで発生します。
つまり、乾燥時間が短すぎても、長すぎてもだめなのです。
適切な工程の間隔
では、短くもなく、長くもない乾燥時間はどのくらいが適切なのでしょうか。
下記の図は、塗料メーカーの仕様書です。
赤枠の部分に「塗り重ね乾燥時間」と記載されており、下塗りでは4時間以上、上塗りでは3時間以上の乾燥時間が必要だということが分かります。

もし、規定時間を守らずに乾燥時間が短い場合は、ひび割れ、凹凸、塗料の光沢がなくなったりすることがあります。また、表面がシワのように縮む現象が起きます。これは油性塗料で発生しやすい症状になります。
他には空気や水が入ることで起きる膨れなどもあります。膨れは塗膜の剥離に繋がるため劣化の進行がとても速いです。
逆に乾燥時間が経過しているのに長い時間放置していると、埃などが原因で塗料の密着度を下げてしまいます。
塗料の効果を最大限に発揮するためにも、塗装の乾燥時間を考慮しながら、作業工程を組んでいます。
今回は、塗装間隔にまつわるトラブルついてお伝えしました。お見積もりや提案時に塗料のパンフレットを貰ってぜひご自分の目で確認されてください。