塗装の基礎知識

塗装工事のスケジュールが遅れているときは?

 

屋根や壁の塗装工事は、スケジュールを組んで工事の完了日を決めた状態でスタートします。しかし、中には「予定より完成が遅れていて不安…」という声も聞かれます。そこで今回は、塗装工事が遅れる理由や損害賠償についてご説明したいと思います。

塗装工事の工期が予定より遅れてしまう理由

雨や風の影響

雨や風、夏~秋にかけての台風やゲリラ豪雨などに見舞われた場合、塗装工事を行うことができなくなってしまいます。というのも、雨で塗料が流れてしまう、風で足場がぐらつく、塗料が飛ぶ、というようなデメリットがあり、仕上がりに不具合が多くなるからです。

湿度が高く塗料が乾かない

梅雨時期や台風が多い時期は湿度が高くなる傾向があるため、塗料に水分が含まれている湿式工法の場合は、材料が乾きにくいため次の工程に移れず、工期が遅れてしまいます。

また、梅雨時期は何日も雨が続くこともありますので、この時期に塗装工事をするとスケジュールが大幅にずれてしまうことが多いです。とは言っても、梅雨時期に塗装工事ができないということではありませんので、天候のことを加味して通常より工期が長くなることを見込んだうえで塗装工事を依頼するのであれば、何の問題もありません。

 

工期が大幅に遅れた場合は損害賠償を請求できる?

天気や気候が原因で業者に落ち度がない場合でも、工事の完了予定日より1ヶ月、2ヶ月と大幅な遅延をしてしまった場合、損害賠償を請求したいと思う方もいるかもしれません。実際に損害賠償を請求できるかどうかについては、契約書の内容を確認してみてください。

契約書に天気や気候が原因で工期が遅れる可能性について契約書に記載されている、もしくは工事の際に説明を受けている場合は、業者に損害賠償を求めることはできません。

逆に、契約書に遅延に関する損害金の内容が定められている場合は、業者に対して損害賠償や塗装工事代金の減額を請求することができます。

外壁や屋根の塗装工事は、天気や気候による影響を受けやすいため、スケジュール通りに進まず工期が数日ずれてしまうということは、どうしても起こりやすいものです。

通常は、業者がその旨を伝えてくれますが、何お断りもなく工期が大幅に遅れるというときは、悪徳業者であることも少なくありませんので、工期については、業者と契約する前にしっかりと話し合うようにしてくださいね。