塗装の基礎知識

吹き付け工法とローラー工法の違いって?

 

外壁塗装での最終工程にあたるのが塗装。この仕上げの塗装方法には「吹き付け工法」と「ローラー工法」という2つがあることをご存知でしょうか。今回は、吹き付け工法とローラー工法それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しくご紹介したいと思います。

吹き付け工法とは?

スプレーガンと呼ばれる器具を使用して、塗料を霧状にして吹き付ける工法です。塗料自体を加工して噴射するエアレススプレーや、空気を圧縮いて噴射するエアスプレーなど数種類あり、作業スピードが速いのが特徴です。

メリット

塗装する環境や面積にもよりますが、一般的にはローラー工法よりコストを抑えることが可能です。というのも、吹き付け工法は作業スピードが速いことが人件費の削減に繋がるためです。また、人が通れるだけのスペースがあれば施工できるため、狭い場所でも作業することができ、塗り残し等の心配がありません。

 

デメリット

吹き付け工法は均一に塗るための技術が必要となるため、職人の腕に左右されるということがあります。また、スプレーガンで吹き付けると、どうしても塗料の飛び散りが激しくなってしまうため、塗料の無駄が多くなります。さらに、スプレーガンを使用するためのコンプレッサーの音が騒音と感じる人もいるため、近隣への配慮が特に必要になります。

 

ローラー工法とは?

職人がさまざまな種類のローラーを使い分けながら、手作業でコロコロと転がしながら塗装を行う工法で、耐久性が高く、凹凸のある外壁にも対応しているのが特徴です。

メリット

塗料を直接塗布するため、吹き付け工法と比べると飛び散りが少なく、隣の家との距離が狭い場合などでも塗装できます。ローラー工法では機械も使わないため、騒音もなく近隣の迷惑になりにくいです。塗料の適切な厚みを実現しつつ無駄も少ないのがメリットです。

 

デメリット

手作業で行うため、どうしても作業に時間がかかってしまい、それに伴う人件費も高くなってしまいます。また、吹き付け工法ほどの技術は必要ありませんが、仕上がりを均一にするにはそれなりの技術が必要ですので、職人の腕に左右されるということもあります。吹き付け工法は住宅が密集する地域では避けられがちになってしまうため、近年ではローラー工法が戸建て塗装の主流になりつつあります。

 

まとめ

どちらの工法も、少なからず職人の腕に左右されることはあるものの、それぞれメリット・デメリットを理解したうえで、お住まいの屋根や外壁の仕上がりを考え業者の方と相談して決められると良いですね。徳竹塗装ではオンライン相談も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。