屋根をリフォームしようと思ったとき、屋根を塗り替えるか、外壁や屋根の塗装工事で使用する塗料の量をご存知でしょうか?一体どれくらいの塗料が使われているのか気になりますよね。そこで今回は塗装で使用する塗料の量について詳しく解説したいと思います。
塗料ごとに塗布量が決められている
塗料は一斗缶などの缶に入っていることが多く、その重さは約15kgです。実は、この一缶あたりで塗ることができる量というのは各塗料メーカーによって定められているのです。と言ってもメーカーごとに塗布量が統一されているというわけではなく、塗料の種類によって塗布量が決められています。
塗料の量というのは多すぎても少なすぎても美しい仕上がりにはなりません。正しい量を使用する事が、塗料本来の性能を発揮させるためには重要です。
規定塗布量によって費用が変わる
1缶や1kgあたりの塗布量を規定塗布量と言い、これは各塗料の仕様書や説明書に表記されています。例えば、同じ価格の塗料Aと塗料Bがあったとします。塗料Aは1缶あたり100平米塗布でき、塗料Bは1缶あたり80平米塗布できます。
塗装工事を行う面積が90平米の場合、塗料Aであれば1缶で全て塗装することができますが、塗料Bの場合は1缶では10平米分の塗料が足りないため2缶必要になり、塗料の価格がはみ出た10平米分高くなってしまいます。したがって、1缶で塗ることができる面積が広ければ広いほど、塗料の費用を抑えることができるということですが、業者では柔軟に対応している部分かと思います。
塗布量を守らないとどうなる?
上記で例に出した塗料Bで無理やり100?塗るとどうなるでしょう。本来80?しか塗ることができないため塗料を薄めて使用しなければならなくなります。
そうすると塗膜が薄くなってしまい、塗料本来の性能を発揮することができません。また逆に塗料を厚く塗りすぎることもひび割れなどの原因になってしまいます。
塗料を余分に用意しているのはなぜ?
塗装の際に必要な塗料の量をぴったり用意しておけば問題ないのでは?と思った方もいるかもしれませんが、そうではありません。というのも、外壁や屋根の塗装では塗り残しや塗り忘れなどが起こる可能性があるからです。
このような不具合が見つかった場合は補修や塗り直しを行いますので、ぴったりの量の塗料では足りなくなってしまいます。ほとんどの塗装業者は余裕をもった量の塗料を用意しています。